H26年夏合宿 後編 ~聖なる頂、光る頂 そして終局~

こんにちは、2年為村です。今回のブログは前回からの続き、H 26 年度夏合宿最終章です! 一部小説のような口調の部分も多々ありますが、最後まで読んでいただければ幸いです。 ~前回までのあらすじ~ ――二週間に及ぶ南アルプス縦走に挑む法政ワンゲル現役部隊。最初の百名山・ 3000 m峰となる仙丈ヶ岳はあいにくの天気。翌日、「ここ数年晴れがない」と言われ畏れられていた甲斐駒ケ岳は、なんと視界良好の晴天であった。私は素直に喜びながらも先行きに不安を感じた。翌日BCとなっていた北沢峠を後にして、白根御池小屋へ。途中で直近のOBと出会い、パワーをいただいた。今回登った最高峰の北岳は霧がかかった暴風。集合写真は雨具の色しか分からない状況であった。間ノ岳も大差なく。しかし、天気は我々には制御できない。是非に及ばず。その後もすっきりしない天気が続き、雨具がユニフォームと言っても過言ではないと思い始めた塩見岳への道…それは突然射してきた。 「う……。なんだ、この光は…」 「これは、日の光ぞ!」 「なんと!」 それは甲斐駒ケ岳の日以来の日差しであった。その後青空が広がり始め、塩見岳山頂に到着した頃にはすっかり夏山らしくなった。久々にユニフォームを着て写真に納まる。晴れると気分が良くなり、なんでもできるような気がする。その日私たちは、およそ 10 時間に及ぶ今合宿最長の行程を成し遂げた。しかしその日、下山予定の易老渡の登山道崩落の報を耳にする。それ以降何度も上級生で打開策を話し合うことになる。翌日三伏峠にて、遠藤が特殊任務(HOOP)のために離脱。彼女の成功を祈りつつ次の山へ。途中荒川小屋にて崩落の情報がフェイクである可能性が濃厚となった。とりあえず最大の危機は去った。三伏峠~赤石岳に至るまではすっきり晴れることこそ少なかったものの、雨が降ることはほとんどなく、快適な登山ライフを送った。赤石岳に登った午後、百閒洞山の家にて夕立に遭う。氷の粒らしいものが降ったり雷が近くに落ちたりするなど激しい気象現象であったが、「これぞ夏山」と鼓舞する声が大きかった。しかし、天気図を書いていた私は先行きに不安を感じる―― ※ちょっと誇張表現も入っていますが、だいたいこのような感じです。 ...