R6 新人修練合宿
皆さんこんにちは。2年の下嶋です。今回お伝えする内容は令和6年新人修練合宿についてです。
1日目(6月28日) 松本駅→中房・燕岳登山口〜合戦小屋〜合戦沢の頭〜燕岳テン場
前泊して松本駅内でステビしました。自分にとっては4月の乗鞍合宿以来の松本駅です。
1日目はバスに乗って登山口まで行きました。1日目から、いきなりの土砂降りにびっくりしました。川は濁流と化しこの天気で登山するのかよ、と言われても何も言い返せません。その上、標高差は1400メートル以上の急登が連続します。部員全員が合戦小屋到着時点でびしょびしょになりながら、小屋の東屋的な場所でしばしの休憩。やはり小屋は有り難いです。途中で猿にも出くわすなどアクシデントがあったものの何とか無事燕山荘テン場に到着。しかしテン場は雪渓の上であったので非常に寒く、またテントも水浸しになりました。後に何人かの部員が体調を崩し、途中下山の恰好になりました。
2日目(6月29日)燕山荘〜燕岳〜大下りの頭〜大天井岳〜東天井岳〜常念小屋
2日目は、まず最初に燕岳をピストン往復しました。朝から昨日と同じように曇り時々雨のパッとしない天気でしたが、途中にメガネ岩やイルカ岩といった面白い形の岩がたくさんあり、造形美を感じずには得られませんでした。
さて、その後テントを撤収し、天気がある程度回復した段階で登山開始。登り始めて1時間経つくらいから非常に晴れ、尾根やはるか下の谷、さらには北アルプスの峰々も雲間から顔を覗かせてくれました。
やがて、目指す大天井岳がその堂々たる山容を見せるようになりました。非常に急峻な断崖の鎖場や山頂直下の雪渓など、大天井岳山頂に至るまでは険しい道のりが続きましたが、小屋が見えた時の安堵感は最高でした。
大天荘前で荷物をデポして、大天井岳山頂で皆で記念撮影を行いました。なぜかというと、合宿で晴れる日が今日しかないのと、この山は合宿中の最高峰だからですね。1年生も自己紹介用の写真を撮ってもらってました。
山頂からは徳沢方面が雲に隠れてはいたものの、槍ヶ岳や穂高岳、更に黒部方面の峰々や、表銀座の山々が一望できました。
ここからは稜線歩きが、常念小屋手前の急な下り以外は続きました。因みに雷鳥もいて可愛かったです。部員の励みになった事でしょう。東天井岳付近からは槍穂高にかかった雲が取っ払われて槍ヶ岳の勇姿を横目に進めました。後、明日向かう常念岳も見えました。結構乗越から標高差はある感じに見えました。
無事常念小屋に到着し、今までの雨で濡れた荷物を全て乾かした後、1年生はテント設営訓練を行いました。無事に初日で合格できたようで良かったです。この日は終日晴れていたため、コンパを開催しました。フルーツポンチやポップコーン、果物類など色々登場し、盛り上がりました。また、1年生を労う目的もありましたが、楽しんでくれたようで良かったです。
3日目(6月30日) 常念小屋〜常念岳〜蝶槍〜蝶ヶ岳
3日目は終日悪天候で、登山日和ではありませんでした。稜線歩きは特に強風で、特に蝶ヶ岳付近では立っているだけで吹き飛ばされて死にそうな箇所が延々と連続し絶望でした。生命の危機を全部員が感じたと思います。早く小屋に着け、という風にずっと祈っていました。当然テントは設営した瞬間吹き飛ばされるくらいなので貼れず、小屋内で寛がせて頂きました。小屋では、1年生の作ったカレーが美味しく、山小屋の二段ベッドも快適でした。ありがとうございました。
4日目(7月1日) 蝶ヶ岳ヒュッテ〜三股登山口
最終日は長塀山経由で、上高地に下る予定でしたが、天気が良くならず、道路が封鎖される可能性を考慮して三股に下山しました。三股からはタクシーで麓の大糸線豊科駅まで連れて行ってもらい、合宿の解散式を行いました。
総括)今回の合宿で、新一年は初めての本格的な縦走でしたがみんなよく頑張ってくれました。晴れてワンゲル部員となります。また、他の部員含めて一大事の事故も特になく、無事に合宿を終えられてよかったです。この経験を、夏合宿に活かすとともに今後の道標としたいです。
さて、ここからは写真コーナーです。
東天井岳からの涸沢岳、北穂高岳、大キレット
大天井岳山頂手前の雪渓燕岳山頂付近のイルカ🐬岩
燕岳山頂の謎のオニギリ石
部員と青空。夏山の醍醐味の風景。
縦走風景。風が心地よかった。
燕山荘は、またいつか晴れた時に来たいです。
大天井岳山頂から南方面の風景。
大天井岳遠景。ジグザグ線が登山道。
初日のテン場は、自分たちしかいなかった。
ピカチュウも気持ちよさそう。
大天井岳山頂から東天井岳、横通岳方面を望む。
最大の難所かもしれない、喜作レリーフ手前鎖場
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント