R8 夏合宿(大雪山系) ②前半
南行の前半の日程である、8/5~8/10を担当する1年の鬼久保です。よろしくお願いします。
【行程】
8/5 移動・準備日
8/6 旭岳青少年キャンプ場ーーー旭岳駅ーーー旭岳石室ーーー旭岳ーーー裏旭キャンプ指定地
8/7 悪天候により裏旭キャンプ指定地で停滞
8/8 裏旭キャンプ指定地ーーー間宮岳ーーー中岳ーーー北鎮岳ーーー黒岳石室←ー→黒岳ーーー北海岳ーーー間宮岳ーーー裏旭キャンプ指定地
8/9 裏旭キャンプ指定地ーーー間宮岳ーーー北海岳ーーー白雲分岐←ー→白雲岳ーーー小泉岳ーーー白雲岳避難小屋←ー→緑岳
8/10 白雲岳避難小屋ーーー高根ヶ原分岐ーーー忠別岳ーーー五色岳ーーー化雲岳ーーーヒサゴ沼キャンプ指定地
8/5 1日目
この日は次の日から旭岳にアタックするための移動日と準備日。各々の部員が様々な交通手段を利用して旭川駅に集合した。その後各自合宿に必要なものを再確認し、補充などを行った上で旭岳の麓にある旭川温泉に移動した。そして、そこにある旭岳青少年キャンプ場でテントを張り1泊した。私たち一年生にとって初めての長期合宿が始まったこの日、この先起こりうる出来事や望むことのできるであろう壮大な景色に思いをはせて大いに興奮した。ただその一方で今までに経験したことのなく、先の読めない出来事を想像し、不安や緊張といった感情も抱いた。
旭川駅から旭岳に向かうバスからの景色
8/6 2日目
この日は前日に泊まった旭岳青少年キャンプ場を5時に出発し、旭岳を越えてその裏にある本日のキャンプ地である裏旭キャンプ指定地を目指した。旭岳には山腹まで向かってくれるロープウェイがあるが私たちはそれを利用せず、ロープウェイで10分ほどで行ける場所を2時間かけて着実に登っていった。しかし、ロープウェイを使わなかったおかげで通ることのできた天女が原湿原は森の中にポツンと開けた湿地帯で、そこには本州では見ることのできない植物や北海道の一年を通して気温が低いという気候条件により本来さらに上の標高でしか見られないような高山植物も多く自生していた。その後旭岳の山頂を目指すために上っていた斜面は近くから硫黄が噴出している影響で植物がほとんど生えておらず、火山灰や溶岩などで形成されていた。また周囲に木がない影響で日光が直接自分たちに照り続けてきたのでとても暑くきつかった。この日泊まったキャンプ地は周囲に建物は全くなくただ平原が広がっており、とても眺めがよく気持ちの良い場所だった。
8/7 3日目
この日は悪天候により裏旭キャンプ指定地で停滞した。私たち一年にとって初めての停滞だった。雨風が強く、外に一日中出ることができずテントという閉鎖的な空間で一日過ごさなければいけなかったので、初めはきつくて耐えることができるか不安だった。しかし同じテントの中でほかの部員と話すことができて中を深めることができた。そして夕暮れごろには雨風がなくなり、晴れ始めてとてもきれいな景色を望むことができた。
裏旭キャンプ指定地の小川
雨上がりの裏旭
8/8 4日目
この日は4:30頃に裏旭キャンプ指定地を出発して旭岳から見て時計回りに大きなお鉢を一周して再びこのキャンプ地に戻ってくるという山行を行った。常に自分の左側には大きな窪みがありそこには有毒温泉が流れていた。その影響からか窪みの内側で動物を見ることはなかった。しかし、間宮岳から中岳に向かっている途中で旭川市内方面の約1~2㎞先で大きめのヒグマを確認した。やはりヒグマは本州にいるツキノワグマより大きく遠くから見ていても動きがわかるほどの大きさであった。その後登った北鎮岳は旭岳に続いて北海道の中で二番目に大きい山だったこともあって、かなり遠くの方まで見えた。また、このお鉢にはまだ多くの雪渓が残っており、そこを歩くタイミングも多かった。雪渓の上を歩いてるときは雪の上を歩いているだけあって少し肌寒かった。
8/9 5日目
この日は5:00頃に裏旭キャンプ指定地を出発した。北海岳山頂にある白雲岳に向かう分岐は前日のお鉢巡りで通った道を逆走している途中にあるので何事もなく進めると思っていた。しかし霧がとても濃く、風も強かったので前日と同じ道を歩いているようには全く感じなかった。その後白雲分岐に差し掛かる前に初めて白雲岳をふもとから見たとき、雲の中でそびえたつその姿はまるでラピュタのように感じられた。そして白雲岳の山頂に登って景色を見下ろしたとき8月であるにもかかわらず、まだゼブラが少し残っていた。人生の中の一つの目標としてゼブラを見るということがあったので、とても嬉しく、印象に深く残っている。
8/10 6日目
この日は4:30頃に白雲岳避難小屋を出発した。出発してすぐに高根が原というエリアに出たのだが、ここでの朝日が差し込むなか両脇に雲海を抱え、忠別岳まで伸びるその姿に部員一同、心を奪われた。私自身、人生の見た景色の中でもトップクラスに素晴らしいものだった。唯一の後悔は写真にその景色を収めたものの、美しさをきれいに複製できておらず、その感動を再び体験できないことである。その後忠別岳に向かう途中で反対のトムラウシ温泉方面から出発した北上組とも接触した。この日の目的は本来、忠別岳避難小屋への到着であったが、忠別岳山頂に手筈よくアタックできたので、この日の目的地をヒサゴ沼避難小屋に変更した。この日が、自分の中で最も多くの山を越えて移動したように感じた日だったのでこの時に北海道の山は標高が本州に比べて低めであるにもかかわらず、一つ一つの山が大きく鎮座しているので山によって表情が全く違うように見えた。
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