H25 第二次春合宿
そして大変長らくお待たせ致しました。
今回ブログを更新させて頂きます、法政ワンゲル４年の鳥居です。
GW真っ盛りの5月2日～6日に行いました第二次春合宿の報告をさせて頂きます。
今合宿は前回の合宿に続き、「尾瀬制覇」の第二回戦目として、平ヶ岳、至仏山の登頂を目指し尾瀬を闊歩して参りました。
色々なことがあった今合宿ではございますが、天候にも恵まれ、目的を達成することが出来た点でいえば、冬季活動の集大成に相応しい合宿だったのではないかと思っております。
まあ細かい話は置いといて早速本編へ行きましょう。
それでは部員一同の奮闘をお楽しみ下さい。
早朝の大宮駅から沼田駅まで電車移動し、バス、タクシーを利用し鳩待峠に到着。
鳩待峠はGWということもあり多くの車があり、大盛況でした。
今回山本君は就活によりお休み。
２年生も全装での滑走に慣れたご様子。
休みながらも素早くシールを装着します。
早く山ノ鼻に着かないかなー？と思っているうちに
出発してから１時間30分くらいで山ノ鼻に到着。
晴れているようでそんなことは無い。
周りには4張り程のテントが張ってありました。案外少ないなとの印象。
見上げれば曇天。あぁ無情。蘇る会津駒ケ岳、燧ケ岳のトラウマ。
トレースが残っていたので、トップを務める「ワンゲルの太陽」戸口はガンガン進んでいきます。
ご覧の通り、上部は広範囲でヤブが茂っている為、これ以上のシール登行は困難と判断。
アイゼンを装着して進んで行きます。
カメラ目線を忘れない点は流石といったところか。
気付いている方もいらっしゃるかもしれませんが、今合宿は冬季活動を雨具で行いました。
雨具は保温性に欠ける部分があるので多少の寒さは覚悟していたのですが、この時の風、気温は予想を超える寒さ。
部員の会話の中で「雨具で合宿とかアリエネー」といった主将に自重しない意見が聞こえ始める。
この時、トップ戸口が、突然下山を始めるという奇行に走る。
どうやら、ガスで平衡感覚を失い、登りか下りかが分からなくなってしまった模様。
山頂には10名程の登山客の方達がいらっしゃいました。
山頂でガスに巻かれることは最早宿命なのだろうか？
とりあえずナベが寒そう（´・ω・｀）
自然環境を大切にする法政ワンゲルはアイゼンで木造階段を傷つけないよう階段脇を進んで行きます。
滑走に絶望する戸口と高揚するナベ。
今合宿メインの滑走が30分とはこれ如何に？
肌を大切にする男は日焼け止めの塗布に余念がありません。
「大富豪」を３時間ぶっ通しで行う根気を部員一同見せてくれました。
というわけで、「大富豪」の罰ゲームを率先して受ける私。
水場があるのに裸足で水汲みという非常に意味の無い行為を持って罰を受けました。
周りの登山客から奇異な目で見られるのも納得です。
色取り取りのテントが一面に広がる光景は圧巻の一言です。
そしてこの日は天候に恵まれながらの就寝となります。
ナベの後ろでウェアを怪しく光らせているのは不審者ではなく太田君です。
充実したトイレ生活を送れたのもこのトイレのおかげかと。
天候は雲が切れ始め、快晴を予感させる天気です。
写真右端に、このｊ日の目的地である大白沢山が少し見えますが距離的にかなり果てしない。
３月に登った燧ケ岳が我々を見守る中、アイスバーンの雪面をスイスイ進んで行きます。
今年は雪が少ないにも関わらず、スノーブリッジがしっかりと発達しているという安心設計。
劣化シールを使っている私、戸口は急斜面を無残にも滑り落ちていくことが多々あったせいか体力の消費も倍増です。
技術的問題では無い。装備的な質が問題だったんだ。とこの場を借りて言い訳させて下さい。
今合宿ではサングラスの着用により出来る男度が更に急上昇。
そして、至仏山とのコントラストが美しい。
木陰で一本を取ります。皆、御疲れ様。
少し休憩を挟んだ後、積もった雪が解け、雨の様に降り注ぐ中、幕営開始。
晴れなのにウェアがビチョビチョに。
時間をかけて作ってきてくれたようで、タンパク質が欠如していた私達にとっては非常にありがたい栄養源となりました。
ナベ Good Job！！美味しかったです。
お腹が膨らんだ後は前日に引き続きトランプ地獄へ...
こちらは私の肝臓...ではなく私が自信を持って提供させて頂いた「スモークレバー」です。
ただ、私の自信も空しく、生々しいフォルム故に部員からは「気持ち悪い」とのコメントを頂くことに...
この味が分からんとはお子様な口共め(｀Д´) ムキー!
夜明けと共にアタック開始。天気は快晴。絶好のアタック日和。
ただ、早朝ということもあり雪面はアイスバーン。転倒者相次ぐ。
大白沢山山頂付近まで出ると平ヶ岳までの稜線を確認することが出来ました。
平ヶ岳山頂での展望が待ち遠しい。
看板小さっ！！と言わざるを得ない。
遠目ではどこらへんがピークなのか分かりません。
またもや出ましたワンゲル恒例の写真マジック。
傾斜無さそうですが、結構きついんです。
山頂はもう目の前だ。
ちなみに、平ヶ岳はGWがシーズンということもあり、写真右側のような登山客の方達と途中すれ違いました。 合計10名くらいかな
さすがの戸口もこの疲れ具合。 いやーキツかったね。
冬季活動唯一天候に恵まれた中での記念撮影となりました。日頃の行いの良さが遂に天に届いたのかもしれません。
それにしてもナベがどうみても高岡のスタンドにしか見えない。
知らないという方は過去のブログを見て頂けると分かります。
確かこんな感じだったハズ。
今合宿の目標を達成した感動を全員で分かち合います。
雪解けで濡れたアイスバーンの斜面をダイナミックに滑走していきます。
雪庇も少し発達している為、慎重に元来たトレースを戻ります。
帰り道では、気温が高くなり、風が無くなったことから部員の残りHPはゴリゴリ削られていきます。
明日の下山日に心を馳せ、残りの時間をトランプに興じることで費やします。
夜明けと共に下山を開始するために各自パッキングを素早く行います。
ありがとう大白沢山1780m。大変御世話になりました。
ここまでくれば山ノ鼻まで後はひたすら真っ直ぐ平らな道を進むだけ...
体力も削られていきます。
汗だくになりながらも中間地点の山ノ鼻を死ぬ気で目指します。
高岡も憔悴しきったご様子。
GW最終日ですしね。
４日前と条件が異なり、雪が解けて無くなり、雪に枯れ枝や土が混じっていた為、非常に不快だった記憶があります。
混じりっ気の無いモノしか信じない！！
慎重に進んで行きます。
...が、この後、事故発生。
鳩待峠到着まであと30分という所で３年 高岡が膝の靭帯を痛めました。
他の登山客のおじさんに話しかけられながらパッキングを行います。
ナベがおじさん達に「旧若乃花に似てるなぁ」と言われていた時には笑いました。
この後、２年 戸口の交渉のおかげで鳩待峠から沼田駅まで送って貰えることに。
解散式を行います。写真のポーズはワンゲルではおなじみの「戸口のモノマネ」。
最早２年 戸口に自重しないワンゲル共通ギャグと化しています。
戸口スマン。
さて、Ｈ２５の冬季活動は今合宿以て終了となります。
今思えば、今代の冬季活動は近年稀に見る体力的、精神的に非常に厳しい合宿の数々でした。
厳しい合宿を我慢強く耐え抜いてくれた太田君、高岡、戸口、渡邉、今回は来れなかったけど山本君、本当に冬季活動お疲れ様でした。
これからは下半期の活動が始まっていきます。
高岡のケガという形で浮き彫りとなった「活動の隙」を部全体で今一度見直し、万全の対策をとった上で、新入生を交え、次の夏山登山活動を楽しんで行きましょう。
それでは長い投稿となってしまいましたが、これをもって今回の投稿とさせて頂きます。
お付き合い頂いた閲覧者の皆様本当にありがとうございました。
それではまたどこかで。ノシbye
※ ちなみに沼田駅前で私が２年の頃に北海道のトムラウシ山で出会った島根大学のOGの方と再会を果たしました。尾瀬で働いてたそうで。
山やってて初めてこういった出会いがありました。世の中狭いもんだなとしみじみ思いました。
コメント