平成27年度 夏合宿 北アルプス班 (前半:剱岳~立山~薬師~雲ノ平)

 こんにちは。主将の渡邉です。 8/6~23まで夏合宿に行って参りました!!

今年の夏合宿は北アルプス班と北海道班に分かれて行ってます。

8月6日 移動日

この日は移動日。学校に集合後、夜行バスで富山に向かいます。



8月7日 行動日①

朝、富山駅に到着。電鉄富山駅から電車、ケーブルカー、バスを乗り継いで室堂へ



室堂に到着。標高2400mの下界です。ここに来ると山の難易度は標高だけでは決まらないということ強く感じます。



雷鳥沢の野営管理場までは整備された石畳の道が続きます。 



みくりが池温泉に到着。写真はみくりが池と立山


薬師への縦走用の食糧をみくりが池温泉のコインロッカーに預けます。
某小屋に荷揚げしてある我々の一斗缶は1ヶ月ほど屋外で野ざらしにされているのを考えると立山恐るべしって感じですね...


地獄谷からの火山ガスの監視所を建設してましたが、看板から感じられる余裕が半端ない。
思わず、ここが標高2400mの山中であることを忘れてしまいそうです。


1時間ほどで雷鳥沢の野営場に到着。
正面の花はヨツバシオガマですかね...

雷鳥沢の野営場の素晴らしいところは2泊以上は一律1000円なところ。
100泊しても1000円です。




8月8日 行動日②
この日は翌日の剱岳アタックに向けてBCを雷鳥沢から剱沢に移動させます。
剱御前小舎にて登山研修でお世話になった佐伯岩雄さんにお会いしました。
前日に千葉工業大の山岳部の方が平蔵谷にて滑落し、足を骨折したとのこと。
ルートは異なりますが、我々も気を引き締めねば!!


時間に余裕があったので剱御前山に寄り道


剱沢を下っていきます。

5月には雪ばかりであった剱沢もすっかり夏ですね。


1時間ほど下り、剣沢の野営場に到着しました。




8月9日 行動日③
いよいよ今合宿の核心部の剱岳アタックです。

剣沢の朝は早い。
4:00にはすでにヘッドライトの列ができていましたね。
4:30頃にはすでに山頂に人がいたもよう...


暗い中、剣山荘へと進みます。


剣山荘にて日出


一服剱から前剱まではガレ場の急登が続きます。



前剱手前の鎖場で信州大学の山岳部さんと一緒に渋滞に巻き込まれます。
ここの鎖場は長いだけで恐怖感はあまりありません。



前剱を登ると剱岳本峰が出現します。


前剱を下って少し行ったところに出てくるのがこの鎖場。
絶壁のトラバースです。足場はちゃんとしてますが高度感が半端ない。


次に出てくるのが

平蔵の頭



平蔵の頭の全体像はこんな感じ



登りは壁の急上昇+急降下+トラバース
下りは壁のトラバース(鎖なしのテラス)+急上昇+急降下
という構成になってます。
見た目よりは怖くないですが、私的には充分怖いです

平蔵の頭の先に現れるのが 

「カニのたてばい」

ご覧の通り、人が這う様に垂直に登っていきます。


高度感はあるものの下を見なければ怖くない


たてばいを超えればいよいよ剱岳山頂です。


山頂にて関学ワンゲルのガチパと遭遇
登山研修で同じ班だった林、松本とまさかの一年ぶりの再会!!

初めての剱を長次郎谷からアプローチするとか、さすが関学...
私だったら絶対やりませんね。

1年生3人も無事に剱岳に登頂しました!!
今年の1年生は鷹ノ巣山or丹沢→常念岳→剱岳or幌尻岳という
中々ぶっ飛んたんだステップアップですね...まぁワンゲルあるあるなのかもしれないですが。

いよいよ下山です。
下りには難所のカニのヨコバイが控えています。

カニのヨコバイの手前がこちら

カニのヨコバイどこが難しいかというと壁のトラバースに移る最初の一歩の足場が
若干オーバーハング気味になっていて見えないところにあり、
その一歩が結構遠いところにあるということ。
この一歩がおそらく一番難しいと思います。

その後もしばらく、鎖場、はしごなどが続きます。

前剱の門を登ってしまえば鎖場などもなくなります。


ただ、前剱の下りでの事故が多いので気は抜けません。

剣山荘まで下ると黒百合がお出迎え 

一日中暑かったので雪渓で涼みます。 

テン場に戻るとなんと富山大ワンゲルの丸岡が!!
登山研修で同じ班だった人が6人中4人も揃うとは...


8月10日 行動日④
この日は全装で立山を縦走して雷鳥沢を目指します。

まずは別山まで登ります。

剱岳が我々を見送ってくれました。

一本で別山に到着
剱岳が綺麗に見えます。
登る前と登った後だと同じ山なのに違って見えるのが不思議ですね。

石川くんに別山のポーズという理不尽な無茶ぶりをさせたら
文句言いながらも精一杯応えてくれました。


富士ノ折立に到着。
人気も少ない時間だったこともあり狭い山頂ですがゆっくりすることができました。 
後には剱岳が見えます。それに看板が可愛らしい。
個人的には立山の中で一番好きですね。

続いて大汝山、看板が花がらでした。
立山の最高点です。
1年生は初の3000m峰です。

続いて雄山

神社になっているので山頂を踏むには参拝500円を払う必要があります。

500円払って参拝してきました。
登山の安全祈願の祈祷+鈴付きの札+御神酒というセットがついてくるのでお得かも!!

神社はこんな感じです。 

あとは下りだけだったのですが、下りが大変でした。
下からは登ってくる人がたくさんいるし、
登山道を少し外れるとザレが酷くてちょっとの衝撃で落石が...

トップだったこともあり、精神的にかなりやられてしまいました...

また、地図上には一乗越から雷鳥沢に直接行ける道があるのですが、分岐が見つけられず...



8月11日 停滞日
この日は停滞日。室堂で買い物したり、みくりが池温泉で温泉に入ったり、
川で洗濯したりと各自思い思いに過ごしました。



久保の作ってくれたカルボナーラリゾットが美味しかったです。
ご飯の詳細はhttp://hwv-buin.blogspot.jp/2015/08/blog-post_24.html



8月12日 行動日⑤
この日は室堂、浄土山を経由して五色ヶ原を目指します。

早朝の室堂を通過して浄土山を目指します。

途中、展望台に寄り道

中央に見えるのっぺりとしたのが五色ヶ原

浄土山に到着

日露戦争で亡くなった富山県民2595名が祀られております。

浄土山山頂からは遠く、乗鞍、御嶽山まで見渡すことができました。


近くの獅子岳、龍王岳の周辺は高山植物が豊かです。



登山道はザレ混じりのガレ場が多く、意外と油断できない感じです。

 

木道に出るとまもなく、五色ヶ原です。
山荘からテン場が地味に遠い...



あと、木道にシイタケみたいなキノコが生えていたのが印象的でした。


8月13日 行動日⑥
この日はスゴ乗越を越えてスゴ乗越小屋を目指します。
天気が雨で行程も地味にキツイという感じであまり書くことがありません。

五色ヶ原を出た時にはすでに天気はドンより...

鳶山を登り、越中沢岳を登り出した時には雨が降り出しました。


越中沢岳、スゴノ頭は共にアップダウンが激しく、地味に疲れます。


南アルプスや奥秩父の新錬みたいな1日でした。
ただ、ご飯が美味しいのが救いです。

8月14日 行動日⑦
この日はスゴ乗越小屋から薬師岳を越えて薬師峠を目指します。
朝食の時間中に雷鳴が聞こえていてので1時間ほどいつもより出発を遅らせて出発

出発した時こそ雨は降っていなかったものの

あっという間に雨になってしまいました。

写真は間山の三角点をとる久保です。 

五色ヶ原~スゴ乗越の間と比べると登山道もかなり整備され、
危険に感じるところもなくかなり歩きやすい感じでした。

晴れたら最高なんだろうなと思いながら、うだうだと登って行くと気が付けば北薬師岳


そして薬師岳へ。


結構楽しみにしていた薬師岳ですが生憎の天気でした...
機会があればもう一度登りたいと思います。

薬師岳から薬師峠までは登山道がめちゃくちゃ整備されていて驚きました!!
ただ、薬師峠手前だけ、間違えて沢に迷い込んだのかと思うような
感じになっていて2度びっくりです。

薬師峠のキャンプ場では山岳部OBの勝山さんが受付をしていて更にびっくりしました。


8月15日 行動日⑧
この日は薬師沢を経由して雲ノ平を目指します。
この日は2日ぶりに晴れてくれました。太郎平小屋の手前で日出を迎えます。


薬師沢までは木道がよく整備されていました。
ただ、雨だと滑ってしまってかえって怖いかもしれませんね。

カベッケ原に到着。鬱蒼としております。
確かにここならカッパが住んでいてもおかしくないですね。

薬師沢の吊り橋を渡ります。
この吊橋結構揺れるし、高度感もあります。

吊り橋を渡った後は、滑りやすい大きな岩がゴロゴロ転がっている樹林帯の急登 

結構しんどい...

しかし、この急登を登りきれば!!

アラスカ庭園に到着です。


確かに、アラスカっぽいですわ...行ったこと無いけど。
おそらく、中途半端な針葉樹林帯の平野でアラスカっぽいからそう名づけたのだと思います。


ギリシア庭園 左奥に水晶岳





日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平
その名に恥じないいいところでした。

テン場に到着!!
久しぶりの晴れで皆で濡れているものをよく干しました。

ここまでは大体予定通り
さてこの先はどうなるのか!?  後半に続きます。 










コメント

湿地っち さんのコメント…
おぉ…雲ノ平は見ているだけで清々しいですね! 劔はよほどのことなきゃ登る気が起きなそうです…

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