R1 夏合宿(前編)

はじめまして。1年山中です。今回は先日8月1日(木)~8月14日(水)に行われた夏合宿の前半(8月1日~7日)についてご報告いたします。


8月1日(木)
成田空港+++熊本空港===瀬の本ーーー三愛高原オートキャンプ場C1


この日は成田空港に朝の7:00集合でした。交通機関の都合により、前日から空港内に泊まる部員もいました。荷物検査で一悶着ありましたが、8:45発 熊本空港行きの便に無事搭乗できました。
10:40 定刻通りに熊本空港到着

2時間ほどのフライトを終え、九州上陸です。瀬の本まで移動するバスを待つ間、ガスカートリッジの受け取りと出発式を済ませました。
出発式の様子です

熊本空港から瀬の本まで、およそ2時間のバス移動となりました。この日は瀬の本バス停に隣接している三愛高原オートキャンプ場にてテン泊いたしました。
三愛高原オートキャンプ場  広くて暑かったです
夕日がきれいでした


8月2日(金)
C1ーーー扇ヶ鼻分岐ーーー久住分れーーー久住山ーーー中岳ーーー久住分れーーー法華院温泉山荘C2


夜明け前に起きる生活が始まり、ワンゲルの合宿だと改めて実感が湧きます。テントの撤収、準備体操を終え中岳登山口を目指して出発しました。

登山口には30分ほど歩くと着きました。しかし車除けのロープが張られており、発見しづらかったです。日の出と登り始めが被り気温が急上昇したため、体調を崩す部員もいましたが、扇ヶ鼻分岐に着くころには回復しました。
扇ヶ鼻分岐でくつろぐ部員たち
景色は良好でした

その後、久住分れまで登っていきました。久住分れには避難小屋と有料トイレ(1回100円)があるのですが、どちらも使用可能でした。ここで軽装となり、久住山・中岳へ登っていきました。
久住山・中岳山頂へ向けて登山開始

久住山山頂へは30分とかからず到着しました。
奥の稜線は通行禁止です
久住山山頂にて

中岳山頂に向けて登っている途中、突如として湖に出会いました。地形図で確認しても名前は不明でした。ちなみに、中岳はこの合宿において最高峰の山です(標高1791m)。
何湖なのでしょうか。 情報お待ちしております
天気も景色もよかったです

久住分れまで引き返し、この日のテン場である法華院温泉山荘へと向かいました。
温泉を楽しみにテン場へ向かう一行

上の画像から分かるように直射日光の当たる開けた場所が続くので、ひどく暑かったです。
素敵な雰囲気の山荘でした

温泉で心機一転

温泉では蛇口から出る冷水が気持ちよかったです。心も体も癒され明日に備えます。


8月3日(土)
C2ーーー坊ガツル←―→大船山ーーー長者原ーーーくじゅうやまなみキャンプ村C3


この日に登る山は、「おおふなやま」ではなく「たいせんざん」と読みます。また次の目的地は、長者原(ちょうじゃばる)と読みます。九州は難読地名が多い気がします。

坊ガツルは法華院温泉山荘のキャンプ地ですが、テントが約1500張 張れるほど広大な草原です。
奥の草原一帯が坊ガツルです

坊ガツルの一角で軽装となり、大船山へ登り始めました。しかしガスも上がってきてしまい、展望は望めませんでした。
展望に関係なく登ります

坊ガツルまで戻り長者原を目指します。道中に雨ヶ池越という場所があったそうですが、私には分かりませんでした。
坊ガツルから長者原へと続く道
長者原手前です

くじゅうやまなみキャンプ村は、長者原から信号を渡ってすぐにありました。久しぶりに信号を見たときは興奮しました。

このキャンプ場は家族連れの方も多く、小学生以下限定のヤマメの摑み取りも行われていました。参加できなかったのは残念でなりませんでした。


8月4日(日)
C3===祖母山登山口ーーー国観峠ーーー祖母山九合目小屋C4


C3から祖母山登山口までは、日坂タクシーさんにお世話になりました。その都合により4:00起床となり、ややゆっくりとした始まりでした。

移動中、日坂タクシーさんが急に停車されました。どうしたのかと思い、降車する一行に待っていたのは、九州の山々を一望できる素敵な景色でした。
日坂タクシーさん、絶景をありがとうございます!

普段より遅めの行動開始でしたが、日が出ているぶん足元の安全性は大きかったです。祖母山五合目までは比較的容易に登れました。
ここから本格的な山道となります

国観峠まで順調に登っていくと、お地蔵様のお出迎えを受けました。
眼鏡が魅力的なお地蔵様
しかし翌日には眼鏡は無くなっていました
国観峠での休憩風景

国観峠から祖母山九合目小屋まで一気に登りあげます。小屋では北九州から来られた方とお話ししました。アウトドア経験の豊富な方で、夏合宿中の私たちを熱心に応援してくださいました。ありがとうございました!
祖母山九合目小屋での様子 日陰で各自の自由時間


天気が良かったため、山頂まで登りました。
トンボと蝶が乱れ舞う山頂でした
美しい景色でした

祖母山九合目小屋は避難小屋として使われ、登山客ならば誰でも利用できます。私たちもこの合宿で唯一の小屋泊となりました。
祖母山九合目小屋を使わせていただきました ありがとうございます!

祖母山では登山中にYAMAP製作スタッフの方にも出会いました。この方も法政大学出身らしく奇妙な縁を感じました。小屋での一夜も含め、山と人の出会いを実感する一日でした。


8月5日(月)
C4←―→祖母山ーーー国観峠ーーー茶屋場ーーー北谷登山口ーーー五ヶ所ーーー県道212号ーーー県道218号ーーー奥阿蘇キャンプ場C5


祖母山から日の出を見たいと希望する6名で、再び山頂を目指しました。
くっきりとした日の出は見れませんでした
左上の方が小屋でご一緒させていただいた方です
懇意にしていただき、ありがとうございました!

この日は高校総体の競技登山大会が開催されており、審査員の方々とも出会いました。私たちは競技の邪魔にならないように急いで下っていきました。
千間平展望台のあたりで審査員の方々と出会いました

北谷登山口に着いてからは、奥阿蘇キャンプ場までローワン(=ロードワンデリング、舗装路を歩くこと)をしました。
登山靴を脱いでローワンに備えます

奥阿蘇キャンプ場まで長かったです

台風9号が接近していたため、風が強く小雨も降っていました。ザックが濡れないように最大限の工夫をして就寝しました。


8月6日(火)
C5ーーー国道325号ーーー国道265号ーーー休暇村南阿蘇C6、C7


台風9号の影響が依然強く、停滞を余儀なくされました。安全を確保できた10:20頃に出発しました。

この日もローワン日和でした。トンネルを抜け、峠を越えて歩き続けることおよそ20kmやっとの思いで休暇村南阿蘇に着きました。
ひたすら歩きました

道中のスーパーで食料の買い出しもしました。その甲斐あって夕食は豪華でした。
久しぶりのお肉に舌つづみ

台風の影響もなくなり、落ち着いた夜でした。しかし今思い返すと、嵐の前の静けさだったのかもしれません。


8月7日(水)
C6ーーー中岳登山口ーーー行儀松ーーー中岳八合目付近ーーー行儀松ーーー中岳登山口ーーー休暇村南阿蘇C7


起床早々3年生の五十嵐さんが山ビルに噛まれ、流血騒動で始まった一日でした。大事には至らず良かったです。

この日の登山ルートである行儀松は特に道が悪く、細心の注意を払うよう事前に言われていた場所でした。しかし試練はそれよりも前からありました。

中岳登山口へ向かう私たちを待ち構えていたのは、昨日の台風による、道を塞ぐ巨大な倒木でした。
完全に道路を覆っていました

ザックが引っ掛かります


行儀松の道の悪さは、ぬかるみや断崖絶壁などではありませんでした。藪がひどく生い茂っていたのです。これは予想外でした。
わけいっても わけいっても 青い山でした

道なき道をなんとか進み、藪を抜けると火口に近い雰囲気の場所に出ました。
砂千里ヶ浜という場所です

さらに進むと中岳山頂より2時間ほど手前のところに着きました。ガス(霧)による視界不良で火口は見れませんでした。
ここは寒かったです

ここから中岳山頂へ向かうルートが視界不良で、更に稜線上での強風が予想されたこと、また観光地として有名な草千里方面への迂回下山路が火口周辺規制区域内にあり通行不可であったため、やむなく撤退となりました。
無念の撤退
再び藪漕ぎ開始

本来ならば中岳を縦走して仙酔峡という場所に抜ける計画でしたが、大幅変更となりました。休暇村南阿蘇に再テン泊です。
休暇村南阿蘇に引き返したときは皆ヘロヘロでした
腕のキズが藪漕ぎの過酷さを物語っている我らが武田主将

人の背丈ほどの草を押し分けながら、道なき道を行くことは人生でなかなか経験できるものではありません。命を担保できるハプニングならば山登りの醍醐味のひとつだと感じました。しかし火口が見れなかったのは残念です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。後編は1年宗房が担当しております。次の更新をお待ち下さい。

1年山中

コメント

匿名 さんのコメント…
福岡大学ワンゲルの関係者です。
謎の湖は「御池」(みいけ)です。
同じ九重山系の大船山(たいせんさん)には「御池」(おいけ)があり紛らわしいです。
福大ワンゲルOGと法政ワンゲルOBで結婚した人もいたりして、何かしらの縁を感じましたので投稿させて頂きました。
kentaka さんの投稿…
北九州のオヤジです
祖母山では楽しい一夜をありがとう
久住の湖?池は御池みいけ
大船山はガスっていましたが
山頂下に御池おいけ
がありおいけは紅葉の時はとても綺麗です
みいけは冬は氷が張り歩けまして
冬の楽しみになっています
雨ケ池は坊ガツルから長者原への
中間部で木道を歩かれたかと
思います
そこが雨ヶ池です
台風の影響で祖母山からのご来光
残念でした
また、阿蘇や霧島も台風の影響で
残念でしたね
ラストの開聞岳は素晴らしい眺めに
花火大会まで最高な思い出ですね!
祖母山で黙々と登る皆さんに
元気をもらいました
また、機会があれば九州へ来られてください!
皆さん!夏合宿お疲れ様でした!

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