R1 日和田山個人合宿

はじめまして。1年の緒方と申します。今回は9月1日(日)に行われました、日和田山個人合宿について報告致します。

今回の合宿では、平成9年度卒の斎藤OBと平成11年度卒の長谷部OBの指導のもと、セルフレスキューや、ロッククライミングにおける基礎的なロープワークを指導して頂きました。今回体調不良で参加できなかった3年生の五十嵐さんが、事前に長谷部OBと打ち合わせしてくださったおかげで、今回の合宿を無事迎えることができました。本当にありがとうございました。

さて、この日は、埼玉県の高麗(こま)駅に朝8:30集合でした。


高麗駅にて出発式と自己紹介の様子
出発式を終えた後は、日和田山への登山道の途中にある、ロッククライミング練習場へ向かいました。斎藤OBによると、登山道は、放散虫や海綿動物が堆積してできた“チャート”でできているそうです。

ロッククライミング練習場までの登山道
登山道を歩き始めて約10分でロッククライミング練習場に到着しました。

奥に見えるのが男岩 高くて怖そう
まずはじめに、テープスリングを用いてチェストハーネスを作る訓練を行いました。前日の部活動で練習したはずでしたが、ほとんどの部員が苦戦してしまいました。

チェストハーネスをつけている様子

続いて、今回の練習場である、子ども岩に到着した後、ロープの結び方について訓練を受けました。まずは基本中の基本であるエイトノットを練習して、次いで、エイトノットを二重に結んだダブルエイトノットを結ぶ練習を行いました。この結び方は、主にハーネスとロープを結びつけるための結び方です。基本的な結び方であるが故、綺麗に結べているかどうかが一目で分かってしまうため、各々の結びの粗さが露呈してしまう場面もありました。

今回の練習場である子ども岩

綺麗なエイトノットの結び方を習っている様子

次に、カラビナにロープを固定する代表的な結び方である、クローブヒッチムンターンヒッチの結び方を訓練しました。特にムンターンヒッチは、自らと支点をつなぎ合わせて安全を確保する“ビレイ”で使用するため、失敗は許されませんでした。

ロープの結び方の最後として、プルージックヒッチクレムハイストという結び方を訓練しました。これらの結び方は主にロープの途中で使用する結び方で、途中で滑落しかけてもロープとコードの摩擦で滑落を防ぐというものです。

私たちは実際にクレムハイストを使用して、木と木の短い距離を移動しました。短い距離ではありますが、セルフビレイをとったり、迅速にクレムハイストを結んだりと、馴れない作業に戸惑いながらも、なんとか形にすることができたと思います。

30分のお昼休憩をとった後、再び子ども岩に戻り、懸垂下降の訓練を行いました。午前で習ったロープワークの技術がほとんど詰め込まれていて、午前の訓練の良い復習ができました。懸垂下降では、地面に対して垂直に体を傾けることが、降りる時のポイントになってくるため、体の重心を後ろに預けながら降りるのにかなり度胸が要りました。

懸垂下降の様子
次に、トラバースをする際のカラビナの付け替えの訓練を行いました。急な斜面では、常に自身の安全を確保しなければいけないため、カラビナを付け替える際に自分のカラビナとロープが必ず繋がっていなければなりません。その際に迅速にカラビナを付け替えるための訓練を行いました。斎藤OBや長谷部OBのお話を良く聞いて、全員がスムーズに終えることができたと思います。

素早いカラビナの付け替え
最後に子ども岩を使って、ロッククライミングを行いました。

OBの方にロープをセットして頂いています

クライミングでは、三点支持(両手両足のうち、三点で必ず体のバランスをとること)や、足の開き方や手足の置き方がポイントだと教わりました。パワーで登る部員もいましたが、ほとんどの部員が綺麗なフォームで登ることができたと思います。

クライミングの様子

女子は安定した登りができていました

しかし、登った後の下降で、ほとんどの部員が苦戦してしていました。下降では、ロープから両手を離して、体を地面と垂直に傾け、後ろ向きに降りるというもので、初心者の私たちには難易度が高めでした。最後に、斎藤OBに下降の見本を見せて頂きましたが、降りるコースを見極めて、すいすいと下降していた姿はさすがとしか言いようがありませんでした。

怖すぎる下降の様子
これで、今回の訓練は終わりました。斎藤OBや長谷部OBのお話を聞いて、ロープワークは今後も私たちが山を登るに当たって、習得すべき技術であると実感しました。また、今回は時間の関係で、ロープワークの基礎中の基礎しか教わっていないので、まだまだ鍛錬の余地があると痛感しました。

集合写真の様子
最後に高麗駅で毛藤副監督に集合写真を撮って頂きました。斎藤OB、長谷部OB、毛藤副監督、お忙しい中本当にありがとうございました。とても良い経験になりました。ロープワークを極められるように、部員の皆さんも頑張っていきましょう!

以上、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
1年 緒方


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