あゝ飛騨が見えた~紅葉みるには一週間遅かった、平成26年秋 穂高連峰合宿

こんにちは!はじめまして3年生だけどワンゲルは1年生渡邊晃平(ワタナベコウヘイ)と申します

平成26年度秋合宿は穂高連峰に行って参りました。では早速。

10月9日木曜日、5限終了後19時に倉庫に集合。鈴木が遅刻しそうになるもギリギリセーフ!新宿へ移動します。
新宿から松本へ移動20時40分のバスに乗りました。
OBの山本さんから唐揚げ弁当の差仕入れを頂きました。一同美味しく頂きました。

23時に松本到着。本日の宿である「ホテル大手」に5分で到着。松本は栄えてるね。
ホテルはどうだったかというと 大手なのに…ホテル大手は狭かった。 このベッドを2人で使うとなると…我々はそんな集団だとは思いたくないので1人はベッドもう1人は床で寝ました。


翌日は8時起床 なんて清々しい朝だ 悠々とチェックアウトをして挨拶要因の駅員がやたらと多い松本駅から松本電鉄に乗り一路上高地へ 松本電鉄はキャラクターがラッピングされ為村さん大興奮テンションが上ります

                      新島々駅についたのは9時。


                 新島々にて外国人と拙い英語で話す1年遠藤(笑)。

バスに揺られること1時間もうそこは上高地です。
上高地は人がうじゃうじゃ。中高年のディズニーランドと化していました。
上高地BTから(以下神崎君)見ゆる景色には、峻烈極まる穂高連峰が山頂が既に映っており、険しい山肌が山行の厳しさを予想させます。
 


扨て、上高地を川沿いに沿って出発した我々を待ち受けていたのは、やはりというか何と言うか、行楽シーズンを迎えた事による登山客の波でした。 三連休中という事もあってか中には親子連れの登山客もおり、奥穂高岳擁する穂高連脈の人気の高さを伺わせます。

途中幾度か道を間違いそうになりながらも、神崎を先頭とした集団は人の波をかき分けるようにして進んでいく。やたら格式ばった看板を引っさげた明神館を越えると、そこには延々と続くのではないかと思わせる山道が広がっていました。


競っている訳でもなし、特に足早と駆け抜ける必要性はどこにもないのですが、登る訳でもなく下る訳でもなく只々長い道のりははっきり言って苦痛。のべつ幕なしの縦走に、次第にスピードが上がっていったのも致し方のない事だと思われます。


徳沢園、次いで横尾山荘に到着した我々を出迎えたのは、山岳ボランティアの方。恐らく登山者の装備を見て回っていたんでしょう。日が落ちたのにも関わらず登り始めたり、装備不十分のままに登る方もいるそうだから、逐一対応しなくちゃで大変ですね。




横尾山荘を出て一時間後、川を挟んだ所で一時休憩を取ったのですが、乱心したのであろうか、集団を一人離れ、神崎が他の登山客に混じるようにしてザックを下す。
これを見て不憫に思ったのか、或いは神崎の視線があまりに物乞いったらしかったのかは定かでないが、今しがた涸沢から下りてきたばかりだという登山客の方からカロリーメイトとピーナッツクラッシュポッキーを頂く。

余談であるが、神埼は重度のアレルゲン持ちである為、ピーナッツを含有した食品を口に含むと呼吸困難起こして運が悪いと死ぬ(過去には担担麺を食べ病院送りになったことも…)。無論、登山客の方にとってしてみれば与り知らぬ所ではある。

休憩を取ったのち、再度出発する一行。しかし、ここまで順調に工程をこなしつつあった一行の間にも、橋を渡り始めた所で問題が発生した。神崎が膝を痛めたのである。この男、行く先々で問題を起こす(6月合宿の悪夢再びか…)。

結局涸沢ヒュッテに到着したのはほぼ予想コースタイムといったところでした。夜の帳が落ち始め、玲瓏とした寒気が身に迫ります。
涸沢ヒュッテに到着した時刻が時刻であったものですから、テント場は数多くの登山客によってごった返していました。針の目を縫うようにして、空いたスペースを探しました。
この時点では、よもや更なる艱難苦難が待ち受けているとは思いもよらなかった訳ですから、涸沢に無事到着出来た事を喜び合うばかりです。

シュラフとマットをテント内に放りこんだ我々は、早々と食事の準備に移りました。何といっても今日の夕食は鍋、鍋、鍋! 都合六パックのバラ肉は、夏合宿では味わう事の出来ない代物です。 持ち込んだ野菜と肉を一口大にカットし、スープの素と共に鍋に放り込むだけ。インスタントラーメンもかくやと言わんばかりのお手軽さに、一同は胸を撫で下ろしました。
事態が急展開を見せたのは、正に生米を炊き始めた頃だ。 水が少なかったのか否か、諸々の事情は鑑み、炊いた米の状態を一言で表すのであれば――失敗。

「この米は出来そこないだ。食べられないよ」
「この米をもってついて来いよ。本当の米を食わしてやるから」
「明日、もう一度来てください。本当の米を食べさせますよ」
美食家として腕を鳴らした美味しんぼ主人公こと山岡の言葉が走馬灯のように過ります。

鍋が美味しかっただけに、猫まんま風に鍋にぶちこまれた白飯の酷さが際立ちました。
シャッキリポンとは言い難い米の硬さ。海原雄山と山岡士郎との確執を思わせる、鍋にかみ合わない味。
山での食事は大抵美味しく感じるものですが、こいつだけは格が違った。何より、量が多い! 
我々は決して、肉体改造に励む野球選手でもバルクの美しさに磨きをかけるボディビルダーでもないのだから、今回持ち込んだ生米の量は完全に失敗であったと言える。生米は次回の合宿でも使う訳であるので、その量も含め、今後の課題となり得るだろう。


とはいえ、何も悪い事ばかりだった訳ではない。
 
 
 
中天にかかる月。澄んだ空に浮かぶ星々。それに合わせるようにして光を放つテント場のランプ達は壮観で、素晴らしい景色を構成していました。



二日目。 夜明けを待っての出発。
人間強いもので、昨日の食事が不祥事を起こすこともなく、各々の体の痛みも綺麗に取り除かれていた。
今日のコースは南陵を経由し、北穂高岳、奥穂高岳に向かうルートで、上高地から見上げた連峰を遂に登る事となる。
早いもので、我々が登りはじめようとした頃には既に南陵中腹あたりにまで進んだ登山客の姿も。一体何時頃から登り始めたのだろうか。

幸い、軽装だった事もあってか、南陵はスムーズに登る事が出来た。
その険しい見た目とは裏腹に、その道のり自体は登りやすい場所であったと言える。

 


北穂高岳に到着した後は、一路奥穂高岳を目指す事になる。
途中涸沢岳を介する訳だが、ここが中々に曲者だった。
絶壁とも言うべき所を進んでいく事になったため、時間に比べ進みがどうしても遅くなる。加えて、やたらクサリ場と梯子が設置してあったりと危うさを思わせる点が多々あった。
事実、共に足並みを揃えて登った他の登山客の多くはヘルメットを着用しており、御嶽山の噴火が尾を引いている事を如実に感じさせる。



その後、涸沢岳と奥穂高岳に挟まれるような形で山あいに設立された穂高岳山荘で貴重品以外の荷を下ろし、再度出発。
 

出発直前、本合宿に同行していない部員と似通った服装、帽子の登山客(写真右下)を見かけ、一同困惑。間違いなくこちらと目が合ったので、どうも申し訳なさが角を立てる。

奥穂高岳にたどり着くと、山頂からはうっすらと未だ噴煙の続く御嶽山が見えました。この時点で噴火から二週間ほど経過していた訳ですが、いまなお収まらぬ噴火に戦々恐々の思いです。

 
やっぱり鈴木はイケメンだなぁ~
 

南西に西峰ジャンダルムを臨む山頂は素晴らしい景色でした。 今回は計画に入ってなかったのですが、いづれジャンダルムの方も登ってみたいと思います。
とはいえ、ジャンダルムは危険も付きまとう山のようですので、その点は十分留意すべきですが。
ユニフォームに身を包み、一通りの記念写真を撮り終えた後はエールを行いました。
今合宿から、これまでエールを主導してきた為村さんの役目は鈴木に受け継がれます。為村さん、これまでお疲れ様でした。
これにて今合宿の主目的は無事達成出来た訳ですが、あえて物申すのであれば、あまり紅葉を楽しめなかったのが残念でありました。少しだけ時期が合わなかった、という感じですね。
その後は奥穂高岳からザイテングラードを通って、涸沢ヒュッテに帰還。

ザイテングラードは今合宿で最も行楽シーズンを実感させる道のりでした。穂高岳山荘に登る方々と涸沢ヒュッテへと下る方々の間に挟まれながらの下山は大変でしたね。

帰還後テント周りに集まっていると、他の登山客(大学生)の方からポップコーンのお裾分けが! どうやら作りすぎてしまったとの事ですが、食事前の軽食には十分で、美味しく頂かせてもらいました。うーーまーーぁぁあいいいいいぞおおおおおおお!!!!!!!
月が顔を出す頃には、我々も空腹を感じ始めたので調理開始。昨日の失敗が脳裏を過る中、慎重に慎重を重ねて――――やっぱり失敗。

足を引っ張ったのはやはり米、ライス、白飯。ルイジアナに端を発するジャンバラヤ(トマトソース仕立ての煮込みごはん)自体が美味しかった分、米炊きの失敗が悔やまれます。
しかし、ここに光明が一筋。 ――チーズ! そういうのもあるのか。
ジャンバラヤwithチーズという妙技とも荒業とも取れる組み合わせは我々を人間火力発電所の如く稼働させ、ジャンバラヤはものの数分で我々の腹に収まりました。 しかし、米の失敗に加え、ジャンバラヤという料理自体作るのに時間がかかってしまったので、今後の改良が必要かもしれませんね。

                    闇夜に浮き上がる2年為村さん。

 
三日目は晴れやかな朝と共にはじまりました。
事前の天気図や山小屋のテレビなどから、台風の接近が不安の種でありましたが、この日は一日中ピーカンが続くようで安心できます。

今回は夜明けを待たずに出発。台風が近づきつつあり、下山者が増加する事が予想されての配慮でした。 下山は、初日の物乞い川まではゆったりとしたペースでありましたが、ここから何をトチ狂ったのか先頭集団が物凄い速度で下山し始め、コースタイムの半分以下で横尾に到着。 その後も速度は落ちることなく、明神館にあっという間に足を踏み込む。
途中すれ違った登山客の、あいつら何をあんなに急いでいるんだという目線が忘れられそうにありません。 ここで、元の道をただ帰るだけではつまらず、またバスの時間の事も兼ねて、明神橋を渡り、河童橋を経由して上高地BTに戻るルートを選択。

せっかくだから明神池を見ていこうという話になったのですが――ここでまさかの観覧料の存在が。
観覧料を払わずとも僅かながらに明神池を伺えるスポットも存在したが、そうは問屋が卸さない。神主とおぼしき人物が無言のプレッシャーと共に視線を送ってくる事に気付き、我々は足早に去る羽目となる。
世の中は銭で回っているという事実を再認識し、我々はまた一歩、真理に近づく事が出来ました。ハロー、カール・マルクス。

帰路で驚きを持ったのが、初日二日目では終ぞ感じうる事の出来なかった紅葉が目の前に広がっていた事でしょうか。未だ緑黄めいた部分は多々あったものの、秋の到来を予感させる景色に、自然と笑みがこぼれ落ちます。
 


 

河童橋を真近に控えた所で記念撮影を終え、バスに乗り込んだ後は皆睡魔に襲われたようで、新島々駅までぐっすりでした。その後は松本電鉄に乗り、松本に到着次第、直ぐに新宿駅のバスへ。


あいにく渋滞に巻き込まれた為長時間の間バスに揺られる事と相成りましたが、無事に今合宿を終える事が出来たのは喜ばしいと思います。 次回は冬山との事ですので、今回学んだ事を次に役立たせるだけでなく、楽しむ事を念頭に置いた合宿を迎える事が出来れば良いかな。

コメント

NABE さんのコメント…
神崎の文章長いね。今後の改善に期待!!
改行した人 さんのコメント…
鈴木君、わざわざ神崎くんが書いた文に自分のこと褒める文入れたんだね(-ω-;)さりげなく私の英語力も貶されてるし…
ザキカン さんのコメント…
俺は事実を書いただけだよ。
defy さんのコメント…
ヘルメット被っているひとが多いのは長野県の条例指定地域だから。
(^_^;) さんのコメント…
ときどき難しい漢字や言葉が混じってて読むのが大変…

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