H30年度 冬合宿(前半)

遠見ヒュッテから見る日の出

明けましておめでとうございます!!
本年も法政ワンゲルを宜しくお願いいたします!!

 年賀状よりも早く冬合宿の活動記録をお伝えする1年五十嵐です。よろしくお願いします。
 私達は平成291223()1230()8日間、白馬五竜スキー場の法政大学遠見ヒュッテにて冬合宿を行いました。このブログは前半の23日~26日についての記録になります。後半は1年佐藤君が担当しておりますので、更新をお待ちください。

1223日(土)
市ヶ谷駅■□■有楽町駅(24:20発夜行バス)===エスカルプラザ(翌6:10着)

 この日は大学に集合し装備の確認と出発式を行ったあと、市ヶ谷駅から地下鉄で有楽町駅まで移動し、鍛治屋橋バスターミナルから夜行バスに乗車しました。
何時ものトラック前で記念撮影
 冬の活動で特徴的なのは荷物の多さです。スコップとワカンに関してはパッキング美学における挑戦状だと感じました。しかし入れなければならないのでゼロポイントスーパーエクスペディションパックの包容力を信じて詰め込みました。
倉庫の中で待機するザックの皆様
 学校を出る際に為村OBと途中入山になる清宮さんからケーキと飲み物の差し入れをいただきました。ありがとうございます!

1224日(日)
エスカルプラザ(6:10着)←―→サンマルテ+++アルプス360―――遠見ヒュッテ

 早朝に白馬五竜スキー場テレキャビン山麓駅のエスカルプラザに到着、朝食やパッキングを済ませた後は小屋の鍵を管理していただいているホテルサンマルテへ伺い、小屋の鍵と荷物を受け取りました。いつもありがとうございます。
いつもお世話になります
 テレキャビンに乗車し、到着した山頂駅のアルプス360からはスキー板にシールを装着して遠見ヒュッテまでシール歩行で向かいます。小屋の清掃後は、ビーコン・ゾンデ・スコップを用いた捜索訓練、スキー・アイゼン・ワカンの着脱訓練などの雪上訓練を行いました。また、この日は小屋の前でテントを設営してスノーフライや竹ペグの取り扱い、防風ブロックの作成などを実習し、天幕A班がテントで就寝しました。
案の定、転倒しました
 アルプス360から小屋までシール歩行で登っていく以上、サンマルテで受け取った荷物はすべてザックの中に入れなければなりません。包容力を信じて詰め込んだザックにさらに力の限り詰め込みました。おそらく今まで背負ってきた中で一番重いザックだったと思います。
小屋の2階に積雪を確認(隙間から入り込んだようです)
雪上訓練も行いました
 A班だった私は天幕となりました。雪の上でテント泊をするのは初めてだったのですが、そこまで寒いと感じずに寝ることが出来ました。おそらく、大きな大きな体積が信頼を物語る冬用シュラフという素晴らしい山道具のおかげです。

1225日(月)
白馬五竜スキー場にてスキー練習

 ゲレンデがオープンするまでの間、1年生は着脱訓練を行いました。オープン後はアルプス360まで滑走し、スキー指導に来ていただいた長谷部OBと合流、スキーを教えていただきました。しかし天候が悪化しリフトも停止してしまったため、施設内でスキーの技術に関するお話を伺いました。その後はシールを装着して小屋まで移動し、小屋にてロープワークの技術や昔のワンゲルの様子なども伺いました。
長谷部OB(中央右)からご指導いただきました
様々なお話をしていただきました
長谷部OBが帰られた後はロープワークの実習や搬送訓練を行い、風が収まってきたので前日と同じようにテントを設営、この日は天幕B班がテントで就寝しました。A班とB班に分けた全員が小屋前で冬のテント泊を経験することで、翌日26日の見返り坂ふもとでの天幕に備えます。
被搬送歴2年のベテラン平野さん
前日よりも防風ブロックは強固にしました
 スキーがろくにできない私は長谷部OBからスキーの基礎を教えていてだきました。また、板の構造やビンディングの変遷など、今まであまり詳しくなかった分野の知識を知ることが出来ました。かつてのワンゲルのお話などもとても興味深かったです。ありがとうございました!!
この日の夕食はペミカンシチュー
小屋での調理はLPガスを使って大鍋で作ります
手前の雪を奥の鍋で溶かします
 小屋では発電機を使っているのでテント泊の時よりも遅くまで活動できます。そのため食後は暖炉で使う薪を切ったり、雪を溶かして水を作ったりします。今まで水は「汲むもの」だと思っていたので、このように溶かして「作る」のは面白いなと思いました。

1226日(火)
遠見ヒュッテ―――見返り坂ふもとのコル←―→見返り坂(全装シールで1往復)

 前日に引き続きゲレンデがオープンするまでは、制限時間をクリアするまで1年生に着脱訓練が課されます。オープン後はシールを装着し、全装で見返り坂のふもとまで移動しました。到着後はテント設営に加え、滑落停止や懸垂下降を実習しました。この日は全員で天幕就寝となります。
板の沈み具合から察していただけると幸いです
板が雪から出せない・立ち上がれない・ザックが背負えない
それでも転倒したら自力で立ち上がるしかありません
 見返り坂まではゲレンデ外のため、前日まで降り積もった非圧雪のフワフワ雪の上を進むことになります。全装で。スキーが下手な私はシール歩行で進もうとしても滑る、沈む、曲がろうとして転倒、何もしなくても転倒、転倒、転倒……。この日と翌日の二日間が冬合宿で特にきつかったです。全装はつらいです。つらすぎて「全装じゃなかったら何でも出来る」という謎の思考が誕生しました。
懸垂下降などの訓練も行いました
そして雪は降り続けます
 この日の夕食はペミカンを使ったハヤシライスで、自分が作ったペミカンを食べました。食材を刻むこと1時間、炒めること2時間、思い付きでゴボウも入れてみたのでどんな味になるのか不安だったのですが、美味しく出来たので良かったです。雪に埋もれて折れかけた心が若干立ち直りました。
写ルンですで撮影
矢野さんからピースをいただきました

 以上が冬合宿前半の活動記録となります。冬の山は今まで体験したことがなかったので、一つ一つの活動がとても新鮮なものでした。前半は天候にも恵まれず精神面・体力面でもきつい場面が数多くありましたが、終えてみるとその分成長できたのではないかと思います。
 と、綺麗事を述べてみましたがやはり最終的には気合と根性で乗り切るしかないというのがこの合宿で出した結論です。2018年も気合と根性で何とか乗り越えたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。


 1年五十嵐

コメント

田町の民 さんのコメント…
気合いは標準装備です。
aaib1360 さんの投稿…
五十嵐君、ブログ良く出来ていますね。
スキーが初めてとか、練習のみですので頑張って下さい。
雪の中のテント泊も経験し、良いトレーニングになったと思います。
これからもくじけずに頑張って下さい。

このブログの人気の投稿

R4 黒部峡谷・後立山連峰個人合宿②

R4 自転車秋個人合宿

R4 黒部峡谷・後立山連峰個人合宿①